6190 PhoenixBio Co.,Ltd.株式会社フェニックスバイオ(カブシキガイシャフェニックスバイオ)

基本情報 (Basic information)

証券コード 6190
会社名 株式会社フェニックスバイオ
会社名(英字) PhoenixBio Co.,Ltd.
会社名(ヨミ) カブシキガイシャフェニックスバイオ
所在地 東広島市鏡山三丁目4番1号
業種 サービス業
者法人番号 3240001023089
連結の有無
資本金(百万円) 2259
決算日 3月31日
上場区分 上場

業績 (Business result)

売上高 (Net sales)

単体 (Non-consolidated) 連結 (Consolidated)
2020 1,310,860,000 1,310,860,000
2019 1,235,390,000 1,228,360,000
2018 902,366,000 902,366,000
2017 1,228,810,000 1,228,810,000
2016 1,217,010,000 1,217,010,000

経常利益 (Ordinary profit (loss))

単体 (Non-consolidated) 連結 (Consolidated)
2020 -131,726,000 -125,346,000
2019 -130,853,000 -279,684,000
2018 -261,326,000 -267,227,000
2017 122,715,000 133,293,000
2016 207,310,000 149,192,000

当期純利益 (Profit (loss))

単体 (Non-consolidated) 連結 (Consolidated)
2020 -616,793,000
2019 -148,162,000
2018 -263,752,000
2017 112,749,000
2016 157,866,000

当期純利益 (Profit (loss) attributable to owners of parent)

単体 (Non-consolidated) 連結 (Consolidated)
2020 -415,715,000
2019 -297,499,000
2018 -270,791,000
2017 128,325,000
2016 125,250,000

包括利益 (Comprehensive income)

単体 (Non-consolidated) 連結 (Consolidated)
2020 -392,510,000
2019 -331,940,000
2018 -278,512,000
2017 128,352,000
2016 120,360,000

純資産額 (Net assets)

単体 (Non-consolidated) 連結 (Consolidated)
2020 1,204,930,000 1,161,840,000
2019 1,810,030,000 1,542,650,000
2018 1,940,970,000 1,857,380,000
2017 2,172,610,000 2,103,780,000
2016 2,059,860,000 1,975,430,000

総資産額 (Total assets)

単体 (Non-consolidated) 連結 (Consolidated)
2020 2,774,150,000 2,784,330,000
2019 2,208,660,000 1,905,300,000
2018 2,277,810,000 2,169,300,000
2017 2,484,360,000 2,385,340,000
2016 2,438,120,000 2,337,450,000

現金及び現金同等物の残高 (Cash and cash equivalents)

単体 (Non-consolidated) 連結 (Consolidated)
2020 1,775,430,000
2019 656,689,000
2018 932,937,000
2017 1,635,310,000
2016 1,491,060,000

自己資本比率 (Equity-to-asset ratio)

単体 (Non-consolidated) 連結 (Consolidated)
2020 0.434 0.417
2019 0.8195 0.8097
2018 0.8521 0.8562
2017 0.8745 0.882
2016 0.8449 0.8451

資本金 (Share capital)

単体 (Non-consolidated) 連結 (Consolidated)
2020 2,259,260,000
2019 2,253,850,000
2018 2,245,240,000
2017 2,229,190,000
2016 2,229,190,000

発行済株式総数 (Total number of issued shares)

単体 (Non-consolidated) 連結 (Consolidated)
2020 2,934,000
2019 2,922,700
2018 2,905,500
2017 2,888,300
2016 2,888,300

従業員数 (Number of employees)

単体 (Non-consolidated) 連結 (Consolidated)
2020 44 71
2019 44 72
2018 42 63
2017 43 53
2016 40 48

平均臨時雇用人員 (Average number of temporary employees)

単体 (Non-consolidated) 連結 (Consolidated)
2020 8 8
2019 8 8

営業活動によるキャッシュ・フロー (Net cash provided by (used in) operating activities)

単体 (Non-consolidated) 連結 (Consolidated)
2020 -12,617,000
2019 -159,534,000
2018 -187,197,000
2017 44,828,000
2016 259,409,000

投資活動によるキャッシュ・フロー (Net cash provided by (used in) investing activities)

単体 (Non-consolidated) 連結 (Consolidated)
2020 -15,754,000
2019 -64,625,000
2018 -451,611,000
2017 98,829,000
2016 -136,861,000

財務活動によるキャッシュ・フロー (Net cash provided by (used in) financing activities)

単体 (Non-consolidated) 連結 (Consolidated)
2020 1,146,050,000
2019 -64,743,000
2018 -62,995,000
2017 20,286,000
2016 734,708,000

株価収益率(PER) (Price-earnings ratio)

単体 (Non-consolidated) 連結 (Consolidated)
2017 41.32 36.3
2016 39.42 49.68

自己資本利益率(ROE) (Rate of return on equity)

単体 (Non-consolidated) 連結 (Consolidated)
2017 0.0533 0.0629
2016 0.0998 0.0826

1株当たり当期純利益 (Basic earnings (loss) per share)

単体 (Non-consolidated) 連結 (Consolidated)
2020 -210.45 -141.84
2019 -50.78 -101.96
2018 -90.93 -93.36
2017 39.04 44.43
2016 62.16 49.32

1株当たり当期純利益(希薄化後) (Diluted earnings per share)

単体 (Non-consolidated) 連結 (Consolidated)
2017 38.81 44.17
2016 61.03 48.42

1株当たり純資産額 (Net assets per share)

単体 (Non-consolidated) 連結 (Consolidated)
2020 410.37 395.69
2019 619.3 527.82
2018 668.03 639.26
2017 752.21 728.38
2016 713.17 683.94

大株主 (Major shareholders)

2020

保有数 保有率 名前 住所
1,008,000 0.3436 三和商事株式会社 奈良県橿原市雲梯町594
506,000 0.1725 森本 俊一 奈良県橿原市
129,000 0.044 株式会社特殊免疫研究所 東京都文京区後楽1丁目1-10 日本生命水道橋ビル
92,500 0.0315 株式会社バイオインテグレンス 広島県東広島市鏡山3丁目13-26
88,000 0.03 株式会社叡拳 東京都文京区後楽1丁目1-10 日本生命水道橋ビル
80,000 0.0273 積水メディカル株式会社 東京都中央区日本橋2丁目1-3
57,000 0.0194 中外テクノス株式会社 広島市西区横川新町9番12号
55,000 0.0187 三菱UFJキャピタル4号投資事業有限責任組合 東京都中央区日本橋2丁目3-4
21,900 0.0075

J.P.Morgan Securities plc

(常任代理人 JPモルガン証券株式会社)

25 Bank Street Canary Wharf London UK

(東京都千代田区丸の内2丁目7番3号)

21,300 0.0073 島田 卓 栃木県下野市

2019

保有数 保有率 名前 住所
1,008,000 0.3449 三和商事株式会社 奈良県橿原市雲梯町594
506,000 0.1731 森本 俊一 奈良県橿原市
129,000 0.0441 株式会社特殊免疫研究所 東京都文京区後楽1丁目1-10 日本生命水道橋ビル
95,000 0.0325 株式会社バイオインテグレンス 広島県東広島市鏡山3丁目13-26
88,000 0.0301 株式会社叡拳 東京都文京区後楽1丁目1-10 日本生命水道橋ビル
80,000 0.0274 積水メディカル株式会社 東京都中央区日本橋2丁目1-3
57,000 0.0195 中外テクノス株式会社 広島市西区横川新町9番12号
55,000 0.0188 三菱UFJキャピタル4号投資事業有限責任組合 東京都中央区日本橋2丁目3-4
24,300 0.0083 日本証券金融株式会社 東京都中央区日本橋茅場町1丁目2-10
21,000 0.0072 株式会社キースジャパン 山梨県北杜市小渕沢町10060-341

2018

保有数 保有率 名前 住所
1,008,000 0.3469 三和商事株式会社 奈良県橿原市雲梯町594
506,000 0.1742 森本 俊一 奈良県橿原市
129,000 0.0444 株式会社特殊免疫研究所 東京都文京区後楽1丁目1-10 日本生命水道橋ビル
95,000 0.0327 株式会社バイオインテグレンス 広島県東広島市鏡山3丁目13-26
88,000 0.0303 株式会社叡拳 東京都文京区後楽1丁目1-10 日本生命水道橋ビル
80,000 0.0275 積水メディカル株式会社 東京都中央区日本橋2丁目1-3
57,000 0.0196 中外テクノス株式会社 広島市西区横川新町9番12号
55,000 0.0189 三菱UFJキャピタル4号投資事業有限責任組合 東京都中央区日本橋1丁目7-17
25,000 0.0086 エイチシー5号投資事業組合 広島市中区銀山町3-1
21,000 0.0072 株式会社キースジャパン 山梨県北杜市小渕沢町10060-341

2017

保有数 保有率 名前 住所
1,008,000 0.349 三和商事株式会社 奈良県橿原市雲梯町594
496,000 0.1717 森本 俊一 奈良県橿原市
129,000 0.0447 株式会社特殊免疫研究所 東京都文京区後楽1丁目1-10 日本生命水道橋ビル
95,000 0.0329 株式会社バイオインテグレンス 広島県東広島市鏡山3丁目13-26
88,000 0.0305 株式会社叡拳 東京都文京区後楽1丁目1-10 日本生命水道橋ビル
80,000 0.0277 積水メディカル株式会社 東京都中央区日本橋2丁目1-3
57,000 0.0197 中外テクノス株式会社 広島市西区横川新町9番12号
55,000 0.019 三菱UFJキャピタル4号投資事業有限責任組合 東京都中央区日本橋1丁目7-17
36,700 0.0127 株式会社SBI証券 東京都港区六本木1丁目6番1号
26,000 0.009 資産管理サービス信託銀行株式会社(証券投資信託口) 東京都中央区晴海1丁目8-12 晴海トリトンスクエアタワーZ

2016

保有数 保有率 名前 住所
1,008,000 0.349 三和商事株式会社 奈良県橿原市雲梯町594
496,000 0.1717 森本 俊一 奈良県橿原市
159,600 0.0553 京大ベンチャーNVCC1号投資事業有限責任組合 東京都千代田区丸の内2丁目4-1
129,000 0.0447 株式会社特殊免疫研究所 東京都文京区後楽1丁目1-10
95,000 0.0329 株式会社バイオインテグレンス 広島県東広島市鏡山3丁目13-26
88,000 0.0305 株式会社叡拳 東京都文京区後楽1丁目1-10
80,000 0.0277 積水メディカル株式会社 東京都中央区日本橋3丁目13-5
57,000 0.0197 中外テクノス株式会社 広島市西区横川新町9番12号
55,000 0.019 三菱UFJキャピタル4号投資事業有限責任組合 東京都中央区日本橋1丁目7-17
50,000 0.0173 JAIC-ブリッジ2号投資事業有限責任組合 東京都千代田区神田錦町3丁目11
50,000 0.0173 バイオ・サイト・インキュベーション二号投資事業有限責任組合 大阪府茨木市彩都あさぎ7丁目7-15

事業内容 (Description of business)


3【事業の内容】
(1)事業の概要
当社グループは、当社と連結子会社3社により構成されており、PXBマウス(ヒト肝細胞を持つキメラマウス)を用いた医薬品開発の受託試験サービスを主たる業務としております。
当社の事業の系統図は以下のとおりであります。なお、当社のセグメントはPXBマウス事業のみの単一セグメントであります。

[事業系統図]

・PXBマウス事業
当社は、マウスの肝臓の70%以上がヒトの肝細胞に置き換えられた「PXBマウス=ヒト肝細胞キメラマウス」を作製する技術を持ち、このヒト肝細胞キメラマウス(製品名:PXBマウス)を用いて、医薬品開発における創薬過程のうち、主に前臨床過程において様々なサービスを展開しております。
医薬品の安全性、有効性を確保するためには、臨床試験においてヒトでの代謝を確認することが必要ですが、「PXBマウス」では薬を代謝するのに重要な臓器である肝臓の大部分がヒト肝細胞に置き換わっていることから、ヒトの代謝を予測することができると考えられ、当社は製薬会社に対し「PXBマウス」を用いた医薬候補物質の投与の受託試験サービスを提供しております。
また、「PXBマウス」は、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスなど、ヒトの肝細胞にしか感染しないウイルスを研究するツールとなることも実証されており、抗ウイルス薬の開発にも利用されております。


PXBマウスを用いた主なサービスは以下のとおりです。
① DMPK/Tox試験(薬物動態関連試験、安全性試験)
DMPK(Drug Metabolism and Pharmacokinetics)とは、薬物がヒトの体内に取り込まれて薬効を発揮する過程で酵素的酸化反応や抱合反応、あるいは加水分解などの代謝作用によって速やか、かつ安全に体外に排出する薬物の体内動態に関する評価・解析のことです。薬物が薬効を発揮するためには一定の時間、適切な有効濃度で体内にとどまる必要がありますが、同時に、ヒトにとって薬物は異物であるので代謝機構で速やかに排出されなければなりません。また、Tox(Toxicology)とは、肝臓を始めヒト体内の種々の組織や細胞に与える毒性の評価・解析のことであります。薬物は常に薬効と毒性が表裏一体の関係であるため、毒性が現れる臓器や症状、毒性を示す薬の量などを臨床試験に入る前に、十分予測しておく必要があります。特に肝臓は薬物代謝の主担当臓器であるため、毒性を示すことが多いとされています。
新薬候補のヒト臨床での開発が中止される理由のうちDMPK/Toxはおよそ30%を占めると報告があり、また、ヒトでの毒性の多くは肝毒性であるとの報告もあります。
PXBマウスは肝臓の70%以上は移植したヒト肝細胞によって形成されていることから、ヒト肝臓での薬物動態や肝毒性反応を擬似予想することができるモデル動物だと考えられます。当社では、創薬の前臨床試験において有用なデータを取得することができると考え、PXBマウスを用いた薬物動態関連試験及び安全性試験の受託試験サービスを提供しております。
② 肝炎試験(薬効評価)
新薬候補化合物の有効性について評価することが薬効試験の目的ですが、PXBマウスは、ヒト肝細胞を有することで、ヒト肝臓疾患モデル動物としての高い利用価値を持っています。特に、適切な疾患モデル動物の利用が困難となっていたC型肝炎ウイルスやB型肝炎ウイルス研究については、PXBマウスを利用することで大規模な薬効評価試験を速やかに実施することが可能となりました。これまでに国内外の多くの製薬企業や研究機関がPXBマウスを利用して新薬候補化合物の有効性を検証しており、当社グループは主に抗肝炎薬の薬効評価の受託試験サービスを提供しております。
③ PXB-cellsの販売(PXBマウスから得られる新鮮ヒト肝細胞)
新薬候補の探索や最適化の過程では、短時間で大量の候補物質を評価するために、ロボットを用いた自動的解析手法であるin vitro ハイスループットスクリーニングが採用されています。このスクリーニングでは、主にヒト由来の細胞が用いられており、特に代謝に関連する評価ではヒト肝細胞が一般的に使用されています。しかし、供給をドナーに依存する新鮮ヒト肝細胞は、元々の入手量自体が潤沢ではない上に供給時期も不定期であり、さらに、多くのケースにおいて利便性を優先し冷凍保管されています。一旦冷凍されたヒト肝細胞は、細胞の機能がある程度低下しますが、創薬研究者は、凍結ヒト肝細胞を用いた評価に頼らざるを得ない状況にあります。これに対し、当社が提供するPXB-cellsは、PXBマウスから随時灌流採取した肝細胞を、非凍結のまま新鮮な状態で提供が可能です。PXB-cellsを利用することにより、創薬研究者は、肝細胞本来の機能を保持した状態で実験・評価することが可能となり、また、PXBマウスの安定生産を背景に、創薬研究者の都合に応じて実験を実施することが可能です。
PXBマウスの肝臓から、コラゲナーゼ灌流法によりヒト肝細胞を分離すると、約1.5×108個のヒト肝細胞が得られます。このヒト肝細胞の生存率は約85%、マウス肝細胞の混入率は5%程度です。このようにして得られたヒト肝細胞は、新鮮であるためシャーレへの接着率は非常に高く、新鮮ヒト肝細胞としての高い薬物代謝能を持ち、B型肝炎ウイルスの長期培養系としても有効です。

(2)PXBマウスについて
① PXBマウス
PXBマウスは、マウス肝臓に含まれる肝細胞の70%以上がヒト肝細胞で置換されたマウスとして日本、米国、英国、仏国、独国、中国及び韓国で商標登録(PXBマウス及びPXB-mouse)されています。
② PXBマウスの生産方法
PXBマウスの生産には、cDNA-uPA/SCIDマウスと凍結ヒト肝細胞を利用します。始めに3週齢(6~9g)のcDNA-uPA/SCIDマウスの脾臓より、ヒト肝細胞を注入移植します。移植後3週目よりマウスの尾より採血し、マウス血中のヒトアルブミン(ヒト肝細胞から分泌されるタンパク質の一種)濃度を測定します。ヒトアルブミン濃度とヒト肝細胞数はほぼ相関していることから、ヒトアルブミン濃度を測定することによってマウス肝臓の中でヒト肝細胞によるマウス肝細胞の置換の程度を推定することができます。移植後11週目には、被移植マウスのうち約80%以上が推定置換率70%以上となります。
当社グループでは、年間4,000匹以上のPXBマウスをコンスタントに生産しています。また、PXBマウスの生産に用いるヒト肝細胞として、単一ドナーから得られた肝細胞を大量に購入して凍結保管しておりますので、生産を継続することが可能です。
③ PXBマウスの特徴
PXBマウスの特徴は、マウスの生命維持に不可欠な器官の一つである肝臓において、異種であるヒトの肝細胞がマウス本来の肝細胞と70%以上入れ替わった状態を維持しつつ、実験動物として利用可能であることです。PXBマウスの肝臓の中にあるヒト肝細胞は、ヒト体内にある状態に極めて近いことを裏付けるデータが得られていますので、PXBマウスを利用することによって、ヒト肝細胞に関連する様々な実験を、同じドナーの肝細胞を持つPXBマウスを用いて繰り返し実施することが可能です。

《用語解説》

[(ヒト肝細胞)キメラマウス]
キメラとは、同一の個体内に異なる遺伝情報を持つ個体であります。当社のキメラマウス(当社製品名:PXBマウス)はマウスにヒトの肝細胞を移植し、マウス肝臓がヒトの肝細胞に置換していることから、マウスとヒトの遺伝情報を有しております。

[前臨床、臨床試験]
臨床試験とは、新薬候補化合物の有効性や安全性を実際にヒトに投与し確認することであり、前臨床(または非臨床)とは、臨床試験に先立ち、動物等を用いてこれらを確認することであります。

[代謝]
生命の維持のために生物が行う、外界から取り入れた様々な物質を素材として行う一連の合成や化学反応のことであります。

[酵素的酸化反応]
生物における代謝反応の一つで、酸素原子を付加することを補助する酵素により、酸素分子を物質と結合させる反応のことであります。

[抱合反応]
生物における代謝反応の一つで、薬物などの異物や体内由来の物質(ホルモン、胆汁酸、ビリルビンなど)に他の親水性分子(硫酸、グルクロン酸、グルタチオンなど)が付加される反応であります。

[加水分解]
ある一つの物質が二つの物質に分解する際、水を必要とする反応のことをいいます。

[体内動態]
ある物質を対象として、生物の体内への取り込みから、体内への分布、代謝を経て排出までの過程のことをいいます。

[ハイスループットスクリーニング]
創薬工程の初期において、膨大な化合物ライブラリーの中から、有効性のある化合物を選抜する手法のことであり、一般的にロボットを用いて自動的かつ高速で評価されています。

[コラゲナーゼ灌流法]
コラーゲンを分解する酵素であるコラゲナーゼ溶液を動物の肝臓へ血脈から流し、肝臓外へ放出させる過程を継続させ、肝臓内のコラーゲンを分解することにより肝細胞を分散させ単離する方法であります。

[cDNA]
細胞内での蛋白質合成においてDNAの遺伝子として働く部分(情報)を人工的に合成したDNAであり、complementary DNA (相補的DNA, cDNA)と呼ばれています。

[uPA]
ウロキナーゼ型プラスミノゲン活性化因子(uPA)は様々な蛋白質を溶かすことができる酵素の一つです。体内で凝固した血餅を溶解し除去する線溶系としての働きがよく知られています。

[SCID]
severe combined immune deficiency(重度複合型免疫不全)の略称です。免疫反応を司るリンパ球(T細胞、B細胞)を持たない病態のことをいいます。このことから、SCIDマウスは異種の細胞などを移植してもリンパ球や抗体などによる免疫反応が起こらず、異種細胞が生着することができます。

[ホスト動物]
移植における、臓器を提供する側をドナー動物といい、提供を受ける側をホスト動物、またはレシピエント動物といいます。

[トランスジェニックマウス]
遺伝子工学の手法を用いて、遺伝情報を変化させた遺伝子改変マウスのことをいいます。この手法により、通常のマウスが持っていない蛋白質をマウス体内で作らせたり、通常よりもある蛋白質を多く作らせたりすることにより、病態モデルマウスを作製したり、あるいは、ある特定の蛋白質の性質を調べるために利用されています。

[cDNA-uPA/SCIDマウス]
cDNA-uPA/SCIDマウスは、urokinase-type plasminogen activator cDNAトランスジェニックマウスであり肝障害を有し、さらにはSCIDマウスであるため免疫不全動物という特徴を持ちます。当社では、キメラマウス研究で一般的に利用されているThe Jackson Laboratory社(米国)のuPAトランスジェニックマウスに代わり、cDNA-uPAマウスを、公益財団法人東京都医学総合研究所、中外製薬株式会社との共同研究で開発し(国際特許出願済み)、これをホスト動物としてPXBマウスを生産しています。このホスト動物を利用することにより、PXBマウスは、より長期間、安定的にヒト化状態を維持できるという特徴があります。

[CRO]
Contract Research Organization(受託臨床試験実施機関)とは、前臨床及び臨床試験等を製薬企業に代わり、受託する機関であります。

(図は省略)